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大川太郎兵衛一也のブログ

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ありがちなグレマス行為者モデル・ストーリーの例

グレマスは、物語の主題、
そこでの行為と役割の型をまとめて
‘行為項(actants)’と呼び、

3つの軸がこれら行為項の底辺にある、
と主張しています。

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(0)「対象」が「送り手」の下を離れたところから物語は始まる
(1)「主人公」は物語と無縁の生活を送っているが、
         ある日「送り手」が発した「対象」探しの依頼を耳にする
(2)「主人公」は捜索の旅に発つ。
(3)「主人公」は、旅の途中、「協力者」と出会い、
            以後の旅をともにする。
(4)「主人公」は、「敵対者」からの妨害に繰り返し合うが、
            なんとか退ける。
(5)「主人公」は、とうとう「対象」を探し出す。
(6)「主人公」と「敵対者」の最後の戦い。

(7)「主人公」は「対象」を「受け手」のところに送り届ける。

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■加筆・補足

主体とは何かを
考えてみようと思います。

主体は『自分+仲間』であり、
ライトノベルでよくあるのが

『ダークヒーロー』

だと思いますので
私の考察を一つ。

最初に、間違えたダークヒーローから。

それは

「他人と比較して、自分が劣っていると解釈している」

というキャラクターです。

他人と自分の評判・技術・学歴・地位・立場・能力など
比較して劣等感を抱くことがこれにあたります。

なぜかというと、自分というものを
『当てにならない他人』で測定しているからですね。

根も葉もない噂話と同じで
『責任』がありませんから
ちゃらくれています。

じゃあ、正しいダークヒーローとは?

「理想の自分になるために、
『まだ不足している』部分があると自己認識している」

という解釈をしています。

正しい劣等感は『自分との勝負』であり、
自己目標が明確にあるからこそ持てる感情です。

そういう責任感があり
自分に劣等感がありながらも
みんなのために闇の英雄が戦う。

これを踏まえて
ダークヒーローを描いてください。

それでは、また。(^_^)/


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コメント

1. 無題

行為項モデルについて調べているのですが、実際に身近にある映画やなんかのストーリーに当てはめると、「送り手」や「受け手」の役割がはっきりしないことがないですか?? 主体は「客体に働きかける」とか敵対者は「主体を妨害する」という風にはっきりした役割がある一方、ストーリーによっては「客体」の受け取り手に相当するキャラクターがいない場合がある気がします。結構、広く知られているモデルなので、何らかの解釈があるのかもしれませんが、やはりある種の民話に限定されたモデルなのかなぁ、という気もします。

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