ざわざわ…
カイジではお馴染みの演出ですよね。
賭博黙示録カイジから学ぶことはたくさんありますが
今回は
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欠けている……
こいつもオレも 勝つための何かが
根本的に…………………!
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について説明します。
最近、仕事をしていて
年寄の先輩に言われて気付いたんです。
分らない時は
お客の『目的と理由』を聞いて対応すれば
クレームにならない、のだと。
そして例えば
部長の○○さんに用があって来たんだけど
○○さんがいない。
そういう時はどうすればいいかと言うと
○○さんの仕事に詳しい
副部長の××さんを呼べばいいのです。
つまり
『目的と理由』のために
『代用』して何とかする
のです。
今どきの若者は
自力で代用して何とかする
ができないから勝てないのです。
だから他人に依存してしまう。
これは小説の書き方でも同じです。
例えば、人を殺した犯人の心情を表現する場合に
人を殺したことのない作り手はどうすればいいか?
それはこずかいを全部パチンコにつぎ込んで
ぼろ負けした時のドキドキを参考にして
表現すればいいのです。
『似たもの』で代用する、
これが基本です。
さあ皆さんも『代用』して何とかしてみましょう。
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■加筆・補足
勝つために欠けているもの
勝ち続けるために欠けているもの。
つまり作品のシリーズ化に
欠けているものとは何か?
『ルパン三世』を題材に説明します。
この作品のほとんどの人が
すごさに気づいていません。
まずはキャラクタ-のすごさから。
ルパンのレギュラーキャラ、
ルパン、次元、五右衛門、富士子、銭形警部
の五人は
なんとそれぞれがソロでも作品が成り立つんです。
それだけルパンのキャラは
一人でも味の濃い奴らなんです。
それを贅沢に5段仕込みで
一度に味わえる。
これがルパン三世の特徴です。
この濃さが他では真似できないので
ルパンの続編をシリーズ化して
間に合わせています。
もう一つの特徴。
エピソードの味の濃さ。
ルパンのエピソードは2時間映画でも
使えるほどの濃さなんです。
それを一気に30分で観せてしまう。
だからストーリー展開が急で早いんです。
これによりお客を退屈させません。
見せ場だらけですから。
このすごい濃密な味付けを知ると
また味わいたくなるのが人情です。
という訳で現在までもシリーズが
続いています。
皆さんもどうせなら
濃い味付けの作品にしてはいかがですか?
それでは、また。(^_^)/
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