批評家の東浩紀先生が導入した考え方で、
物語そのものではなく
その構成要素が消費の対象となるような
コンテンツのあり方をさす。
例えば『ガンダム』と『エヴァンゲリオン』の
ファンによる消費の変化には、
ただの物語消費からの脱却が見て取れる。
ガンダムにおいては
異なるシリーズが同一の架空の歴史(宇宙世紀など)を舞台としており、
ファンはその架空の歴史(大きな物語)を熱心に精査する。
これに対してエヴァンゲリオンのファンは、
作品世界に没入するのではなく、
登場するヒロインを題材にした同人誌(二次創作)や
登場するメカニックのフィギュアの製作などに熱中する傾向にあり、
そこでは世界観よりも
キャラクターやメカニックといった
情報の集積(大きな非物語)が必要とされていることになる。
メーカー主導型からユーザー主導型への転換ともいえるものであり、
オタクのお客が(物語を好む)文系から
(システムを好む)工学系に転換したことが考えられる。
皆さんも自分のスタイルを考えてみてください。
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