以前のブログで
『30分アニメによる第一話の作り方』
を書きましたが、
『人気マンガによる第一話の作り方』
もすごく参考になるので載せておきます。
これが面白くないと
続きを読んでもらえない。
まさに音楽で言うなら、サビ頭。
“人気がある”ということは、
以下の
「物語を面白くするのに必要な4つの要素」
を備えているはずです。
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・謎
人は謎をそのままにしておくと気になる、
つまり続きが読みたくなる。
・ピンチ
何も起こらない平坦な物語では
魅力に乏しい。
・クライマックス
ピンチを乗り越えた先か、
その話が終わる直前に
『山場』として盛り上げるケースが多い。
・次回への期待感
主に謎やクライマックスを使って、
次回も読みたくなる『引っ張り』をつくっています。
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鈴木央先生の『七つの大罪』で
例を紹介しましょう。
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・ピンチ
ヒロインが殺されそうになる
・クライマックス
大逆転で敵を倒す
・謎
なぜ主人公は子供の姿なのか?
刃が折れた剣でどうやって敵を倒したのか?
なぜ史実では「七つの大罪」が悪で、
「聖騎士」が正義の味方なのか?
・次回への期待感
巨大な豚に乗ってどこへ行くのか?
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これに隠し味の+αで、
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・違和感を感じるところ
ブタがしゃべっている
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そして、多めの謎で、
なぜ史実とは逆に「聖騎士」の方が悪なのか、
なぜ主人公は子供の姿なのか、
なぜブタがしゃべるのか?
など、お客の興味を引くには充分です。
さあ、皆さんも人気マンガから
第一話を作ってみましょう
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■加筆・補足
『蜜蜂と遠雷』という映画を観ました。
そこからお教えします。
主人公はピアノの大会前に
母親を亡くしてしまい
本番でショックのあまり
ドタキャンをします。
それがトラウマとなり
7年間ピアノから離れます。
20歳になりピアニストを目指すか
諦めるかで国際ピアノ大会に出ます。
そこでいろいろな人たちと出会って刺激を受けて、
主人公は再生していくのです
最後にはどうなるか?
優勝はできなかったけど
勝利よりも大事な気持ちを手に入れて満足する
で終わります。
この終わり方がいいんですね。
なぜなら
庶民は何かを目指し挫折したから
なんです。
そうして人生に『折り合い』をつけて
ささやかに生きてるんですね。
皆さんもこの味わい深い終わり方を
学んでほしいと思います。
それでは、また。(^_^)/
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