時代劇でよくあるシーン。
黒幕たちが悪巧みの相談をしています。
それを主人公の御奉行様がそっと盗み聞き。
「そこにいるのは誰じゃ!」
「俺は最近、ここの用心棒になった者だ。
厠(昔のトイレの事)を探してて迷っちまった。
邪魔して悪かったな、それじゃ」
「ええい、怪しい奴め!
ひっ捕えい!」
すかさず鉄扇を投げつける。
そこには『夢』の文字が。
黒幕たちが驚いている隙にうやむやにして
すーっと立ち去ります。
そして後日。
黒幕たちが悪巧みを実行する前祝いの宴席に、
主人公の御奉行様が乗り込みます。
「ええい、町方風情がいけしゃあしゃあと
有りもしない御託を並べよって!
そこまで言うのなら、証拠を見せい!」
再び鉄扇を投げつけます。
そこにはもちろん『夢』の文字が。
これにより言い逃れができなくなり
定番の悪あがき。
「曲者じゃー、者ども、出合え出合えー!」
バッサバッサと悪党たちを切り捨てて
奉行所の援軍がやってきます。
「御用、御用!」
でハッピーエンド。
よーく考えると
辻褄がしっかり合っている時代劇って
構成がすごい。
それを成り立たせているのが
言い逃れのできない確実な情報入手と証拠。
そのための盗み聞きな訳です。
さあ、みなさんも登場人物に
盗み聞きをさせましょう。\(^_^)/
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■加筆・補足
情報入手。
これにより物語が進みます。
ポイントなのが『意外な情報』を手に入れさせると
物語が面白くなります。
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「てめえ、誰に言われてやりやがった!!
ははあ、分かったぞ。
こんな事するのはAの野郎の仕業だな?!」
「ち、違うよぉ。
Bさんに言われてやったんだよう」
「何だとぉ!!なぜ、Bのやつが……」
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という具合です。
行き詰った状況を展開するのにも
情報入手は役に立ちます。
時代劇では
1.情報入手
↓
2.チームで相談
↓
3.役割分担
↓
4.行動
↓
5.また1に戻る
という風に回していきます。
ぜひ参考にしてください。
それでは、また。(^_^)/
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