今日の教えは、
ジェーン・K・クリーランドの本から。
この先生曰く、
ひねりの無い物語はつまらない。
ではどこにひねりを加えれば、
いいのでしょうか?
それはストーリーが一段落する
起承転結の終わりにひねるのです。
こうすると
終わってからさらに物語が続くので、
長い物語を作れます。
しかもひねりを加えているので
意外な展開になって続くのです。
これがお客を退屈させません。
以下はその例です。
・プロットのひねり(ツイスト=T)
ストーリーを別の軌道へと導くもの
・プロットの反転(リバーサル=R)
ストーリーを真逆の方向に導くもの
・危機が高まる場面(デンジャー=D)
ストーリーに切迫感と不安を付加するもの
で構成されています。
------------------------------------------------------------------------------------
【Bound For Freedom】(自由に向かって)
◆パート1:プロットのひねり(T)
私が8歳だったある日、
2階の子供部屋でバービー人形と遊んでいると、
突然母があげた叫び声が反響して、
階段から2階の廊下を抜け、
私の部屋にまで届いてきた。
◆パート2:プロットの反転(R)
私は手に持っていたバービー人形をベッドに置いて、
急いで階段の上まで行き、
そこからは一段ずつためらいながら
ゆっくりと階段を降りた。
直角に曲がっている踊り場のところで一度立ち止まり、
恐怖を覚えながら、
隅からそっと下を覗き込んでみた。
玄関先で立ち尽くしている母の足元には、
雑誌とチラシと封筒が重なって落ちており、
母の手には手紙が1通だけ握られていた。
その頰には涙が伝い落ちていた。
「ママ? だいじょうぶ?」
声を聞きつけて急いでやってきた父も、
母の顔を見て一瞬固まった、
「ルース?」
すると母は、にっこりと笑って
「やったわ」とだけ言った。
◆パート3:危機が高まる場面(D)
母は手に持っていた手紙を振って見せた。
母はまず私の顔を、次いで父の顔を見た。
「私の本が出版されるのよ!」
「オォ、ルース!」
と父は母の足が床から離れるほど
強く抱きしめた。
母は、片腕を力強く父の背中に回したまま、
もう一方の腕を私の方に伸ばし、
指先で手繰るようにして私を引き寄せた。
私たち3人は固く抱擁したまま泣き、
母の夢がかなったその瞬間を共に過ごした。
------------------------------------------------------------------------------------
いかがでしょうか?
こうするとストーリーが
ドラマチックになりますよ。
それでは、また。(^_^)/