DQでおなじみの台詞。
「返事が無い…。ただの屍のようだ」
これ、すごい技術が込められてるんですよ。
それを説明します。
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【その1】
これは『敵ではありません』という意味
DQではガイコツ風の敵がたくさん出てきます。
それでこの台詞により
敵では無い事を認識できるようにしています。
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【その2】
これは会話のできる『キャラクターではありません』という意味
しかしDQではDQ3による『星ふる腕輪』のガイコツのように
会話できるガイコツもいます。
それをこの台詞により
会話できない事を認識できるようにしています。
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【その3】
これは屍がたくさん出てくる『世界観』ですという意味
DQは中世の暗黒時代をモチーフにしています。
その時代は戦争ばかりで屍がごろごろしています。
それをこの台詞により、
中世ヨーロッパのファンタジー世界を認識できるようにしています。
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どうです?
当たり前の台詞は
当たり前ではない事が分かりますね?
理解してもらうためにとことんやるのが
ヒットの秘訣です。
それでは、また。(^_^)/
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■加筆・補足
今日の教えは、『ケンカの仲直り』について。
以前、ストーリー展開は
ケンカと仲直りを繰り返せばよい、
と書きました。
それでは、難しい仲直りをどう書けばいいのか?
それは、
後悔や葛藤を告白させる
とうまくいくのです。
そうすると悩んでいたので
それがすれ違って怒り、ケンカしたんだな
となるのです。
誰しも悩んでいるのに理解してもらえなかったら
怒り出します。
ケンカの原因は、その『空回り』だったのです。
後悔や葛藤を告白すると
『共感』が持てます。
「ああ、こいつも苦労して
機嫌が悪い時もあったんだな」
となる訳です。
このケンカと仲直りを繰り返すたびに
キャラクター同士は馴染んでいきます。
そうするとお客さんは感情移入するのです。
ストーリーを通じて、優しく見守ってきたのですから。
いかがでしょうか?
皆さんもキャラクターをすったもんだで
揉み解してください。
酸いも甘いも乗り越えたキャラクターは
強くて優しいですよ。
そのプロセスに人は癒されるのです。
それでは、また。(^_^)/
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