よく使われる物語に
『依頼と代行』があります。
私たちは例えば
本屋さんへ欲しい本を『依頼』し、
取り寄せを『代行』してもらって購入します。
つまり依頼と代行は現実にあるので
否定できない物語形式なのです。
だからこそ作りやすい。
その型を紹介します。
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1.依頼人は「外」の世界から やってくる。2.内側の世界の人たちは 依頼人の抱える問題を解決するため 協力して手助けします。3.主人公は依頼人を問題に 直視させます。4.問題は解決し 依頼人は成長して自立します。
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これと逆のバージョンもよく使われます。
大塚英志先生による
『エーリクの命題』と呼ばれる形式です。
ぜひ参考しましょう。
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1.主人公は「外」の世界から やってくる。2.内側の世界の人たちは 彼らの抱える問題を 直視できない。3.主人公は皆を問題に 直視させます。4.問題は解決し 主人公も同時に成長します。
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■加筆・補足
『依頼と代行』は何を意味しているのか?
それはドラえもんと同じなのです。
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こんなこといいな できたらいいな
あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど
みんなみんなみんな かなえてくれる
ふしぎなポッケでかなえてくれる
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そう、お客さんたちの
『叶わなかった夢の実現』なのです。
私の師匠:ぴこ山ぴこ蔵先生のお言葉です。
「人は薬は苦くても我慢して飲むけれども、
ケーキが期待したより甘くないと、
怒りだす生き物なのです」
依頼と代行はまさにこれです。
「頼む、何とかしてくれ!」
「おうとも、引き受けてやろうじゃねえか!」
この粋な気持ち良さなんです。
だからこそ、依頼と代行には
『解決』が重要視されます。
「なあんだ、空想の世界でもダメなのかよ?!」
そうなったら、お終いです。
ではどうしたら、間違いなく解決できるのか?
答えは『ゼウス・エキス・マキナ』です。
これは『神様が現われて何とかしてしまいましたとさ』
という方法なのです。
遠山の金さんによる『桜吹雪の入れ墨』がこれですし、
水戸黄門の『徳川家の印籠』も同じです。
つまり『言い逃れできない決定的な証拠』で
オチをつけよ、という事です。
だからこそ悪党はボロを出し、
怪しい容疑者はうっかり失言をするのです。
さあ、皆さんも『悪のミステイク』を盛り込んで、
『正義の証拠』でビシッと決めましょう。
それでは、また。(^_^)/
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