鶴の恩返しは学術的に言うと
異類婚姻譚(いるいこんいんたん)
と呼ばれています。
異類婚姻譚は
大まかに六つの要素で構成されています。
1.援助 鶴を助ける
2.来訪 人に化けてやってくる
3.共棲 一緒に生活する
4.労働 機織りをするが見てはいけない
5.破局 覗いてしまう
6.別離 鶴に戻り、お別れとなる
これを灼眼のシャナに
当てはめてみましょう。
【援助】
久世の徒に殺されそうになった
祐二を助ける「シャナ」
【来訪】
同じ学校のクラスメイトとして、
祐二の前に現れる「シャナ」
【共棲】
正体を隠しつつ、
祐二と共同生活をしていく
【労働】
普通の人たちにはバレないまま、
久世の徒と戦う「シャナ」
【破局】
いつかはクラスメイトに
「シャナ」の本当の姿がばれる。
【別離】
祐二の命が消えそう
あとはこの6つのストーリー展開に
戦う敵を当てはめては倒し、また次の敵に取り替えて
と繰り返しているのです。
一話完結型のシナリオにはぴったりなので
ぜひ応用してみてください。
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■加筆・補足
日本の昔話は総数1200と言われています。
そのうちの100くらいが、
この異類婚姻譚なのです。
それだけ物語にしやすく、
数をこなせるという訳ですね。
皆さんもここまでシナリオ理論を知ったら
『一発屋』になるのは嫌でしょう。(^_^;