昔、自分もある程度はゲーマーでしたが
大学の同級生に負けました。
自分が二日でクリアしたゲームを
一日でクリアしてしまう。
身の程を知る機会でした。
そんな同級生が言います。
「FFⅤで逃げるの嫌いだからよー、
隠しアイテムのブレイブ・ブレイドを取ったら
強かったよ」
隠しアイテムは一つだけの選択をしいられます。
臆病者だからチキン・ナイフを選ぶか、
勇敢だからブレイブ・ブレイドを選ぶか。
影響を受けたので
逃げないでゲームを進めて
ブレイブ・ブレイドを取ろうとしたら
挫折しました。
しかし、真実は違っていたのです。
開発者の坂口博信が
ある雑誌のインタビューで語ります。
「あれ実はチキン・ナイフが必ず正解なんです」
「どうしてですか?」
「確かにブレイブ・ブレイドは逃げなければ強いですが
長い戦いでは時に撤退するのも大事。
しかも逃げたら攻撃力は下がるんですけど、
二度と上がらないんです。
だからだんだん使えなくなって
最後にはゴミ。
でもチキン・ナイフは逃げれば攻撃力が増え、
戦うと下がる。
つまり逃げたり戦ったりが自由にできるので
最後までちゃんと使えるんです」
これは攻撃だけより、
攻撃と逃げる事の両方を
状況に応じて使い分けるのが大事なんだよ
という事を教えるネタだった訳です。
そしてあえて臆病を認めた人が勝つという
戒めと教訓でもあります。
さあ、皆さんも意地を張らないで
チキン・ナイフを取りましょう。
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■加筆・補足
臆病だからこそ受け入れられるもの。
それは『戒めと教訓』です。
週刊漫画ゴラクに連載中の
『カジノグイ』からの教えです。
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「イカサマ師は相手に対して
常にフェイクをかける。
イカサマと同じ動きを見せて
どれに反応するか
目線はどこを追うのか
相手の力量を測り続けるんだ」
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これストーリーを面白くするのに
応用できるんです。
相手に『はったり』をかけて会話し、
相手の『動揺』を観察する。
そして相手が『ボロを出す』のを見計らい、
締めにかかる。
そうしてストーリーを展開させる情報を引き出し、
次に進むんですね。
お客はそのサスペンスのスリルを味わい
満足するんですよ。
ぜひやってみてください。
それでは、また。(^_^)/
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